一月場所打ち上げパーティー開催
去る平成二十九年一月二十二日、メイプルイン幕張で阿武松部屋一月場所千秋楽打ち上げパーティーが開催された。
今場所は出場十五人中十人が勝ち越し、また武政が三段目優勝、若山が序ノ口優勝をはたしたとあって、多くの方々がお越し下さった。
この日は阿武松親方が、NHK大相撲中継の正面解説で遅れるとのことであったが、定刻の六時半に大和富士の司会で始められた。
まず主催した千葉後援会の熊倉一夫副会長が挨拶に立ち、新年のご挨拶と、本日多くの方が詰めかけて下さったことに感謝の意を表し、今場所二人の優勝者が出、また阿武咲関も九勝六敗の好成績であったことに触れ、他の力士もどんどん勝って親方やおかみさんに恩返しをして欲しいと述べた。
また千葉後援会の役員会において、木村龍次氏が副会長に選出されたとの報告がなされ、紹介された木村氏は、「身を粉にして阿武松部屋を支援していきたい」と抱負を語った。
次に衆議院議員富田茂之氏が挨拶に立ち、各力士の健闘を讃えるとともに、知人の木村氏の千葉後援会副会長への就任に触れ、阿武松部屋にとって大変心強いこととエールを送った。
次に衆議院議員小林鷹之氏は、阿武松部屋ホームページのおかみさん日記に、砂まみれになって稽古をする阿武咲関の写真が掲載されていたのを見て、おかみさんの深い愛情を感じたが、力士諸君はその愛情に答えて欲しいと述べ、また阿武松部屋の力士が老人ホームや幼稚園等で餅つき大会などに参加し、老人と子供達とのふれあう姿は素晴らしく、今後も地域に根付き愛される部屋になっていって欲しいと述べて挨拶とした。
次に銀座博品館の伊藤社長が挨拶に立ち、先代から阿武松親方・おかみさんとのお付き合いが始まったが、今後もしっかりと部屋を支援していきたいと述べられ、博品館で現在売出し中の3Dフィギア「doob」(ドゥーブ)を紹介、それで作られた阿武咲関・阿夢露関のフィギアが紹介され、聴衆からそのあまりの精巧さに驚歎の声が上がった。
次に明治大学相撲部総監督の小川清彦氏が挨拶に立ち、縁あって武政を阿武松部屋に送ることになったが、今場所は三段目優勝を果たし良い相撲だったと思う。向こうっ気が強い反面調子に乗るところもあるので、今後親方の指導を良く聞いて頑張って欲しいと述べた。
次に葛飾白鳥道場代表の佐久間幸一氏は、大道が引退して少しテレビ観戦から遠ざかっていたが、今日は久しぶりに観戦し、阿武松親方の解説がとても良かったと述べると会場から拍手があがった。また白鳥道場から沖田が阿武松部屋に入門する予定なのでよろしくお願いします、と述べて挨拶とした。
次に所用で遅れて会場入りした宮本泰介習志野市長が挨拶に立ち、今場所は阿武松勢は勝ち越しが多く嬉しい。親方の解説も良く、ことに習志野市のゆるキャラ「ナラシド」のバッチをつけて、習志野市をアピールして下さってありがたい、と述べ、本日お集まりの皆様のご健勝を祈念して挨拶とした。
次に阿武咲関の恩師、青森県中泊町の中泊道場監督小山内誠氏が挨拶に立ち、かつては私が応援に駆けつけると阿武咲が負けるというジンクスがあったが、このところ勝ち続けておりジンクスが逆になったと皆を笑わせ、道場の先輩宝富士に追いつき追い越す勢いで頑張って欲しいと激励した。
最後に挨拶に立った森繁和中日ドラゴンズ監督は、今年は阿武松部屋から多くの関取が誕生することを期待する。我われも部屋の力を借りるつもりでキャンプを頑張り、勢いを付けていきたいと思うので、阿武松部屋同様ドラゴンズも応援していただければありがたいと述べ、挨拶とした。
ここで司会より来賓の方々が紹介され、引き続き千葉後援会鈴木喜代秋会長から、親方・おかみさん、そして各力士・床山にご祝儀が贈呈された。
また三段目優勝を果たした武政に、名古屋後援会からの優勝祝いが贈呈され、母校である明治大学の理事長柳谷孝氏、学長土屋恵一郎氏からの祝電が手渡された。また序ノ口優勝を果たした若山にも名古屋後援会から優勝祝いが贈呈された。
ここで少し遅れて会場入りした阿武松親方が挨拶に立った。親方は「千秋楽の正面解説席から見た、稀勢の里がほぼ横綱昇進を決めた白鵬との一番は感動的でした。わが部屋では、阿武咲が九勝六敗で、番付運でもしかすると新入幕かと思われます。阿夢露は左肩の筋肉を切ってしまい、来場所は幕下陥落となりますが、力は衰えているわけではなく、一場所で十両に復帰するよう頑張ってほしい。武政は力を付け三段目優勝をしたが、今後大きな相撲になることを気をつけて自分の相撲を取り切れれば、十両に上がるのも夢ではない。若山はケガを克服しての序ノ口優勝で、そういう意味では大変意味があり嬉しい。他の力士達も成長して皆様の期待に応えていけるよう、厳しく指導していきたいと思います。今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。」と述べて挨拶とした。
引き続き乾杯に移り、阿武松部屋名誉顧問習志野市前市長荒木勇氏は若山の優勝インタビューに触れ、親方・おかみさんはじめ部屋全体の良さがにじみ出るような、すばらしい受け答えで感動したと述べ、阿武松部屋の隆盛とお集まりの皆様のご健勝を祈念して、高らかに乾杯をした。
この日は好成績であったこともあり、会場のあちこちでご馳走を頂きながら、笑顔で力士達と歓談する光景が見られた。親方・おかみさんも精力的に皆様のテーブルに足を運び、時に笑いあり、そしてまた真剣に話し合う光景が見られた。
宴たけなわというところでビンゴゲームが、すっかりお馴染みになった篠原の司会で行われた。今回もモントレックス株式会社清水社長より腕時計が、中泊後援会竹内宏人様より焼酎とジュースセット、同じく野上由香子様より昔ながらの製法で作られたなたね油セット、中日ドラゴンズ森繁和監督からドラゴンズカレンダー、阿武松親方の故郷糸田町の名産品手作りジャム、などなどが提供され、次々に多くのお客様に配られた。
途中、国技館の警備等で遅れて会場に駆けつけた不知火親方・小野川親方が挨拶に立った。不知火親方は今場所は各力士がよく頑張り好成績を収めたが、来場所以降も皆が強くなっていけるよう、私自身もサポートに頑張っていきたいと決意を語り、船橋スター相撲団で稽古をしているキッズ阿武松の樽谷君(小五)を紹介し、樽谷君に自己紹介を促すと、「全国大会優勝を目指し頑張ります」と力強く挨拶をした。
小野川親方は、まず国技館の控え室のテレビで親方の解説を聞いて大変勉強になったことを報告、そして恩師である白鳥道場の佐久間先生を皆さんにご紹介し、道場から後輩となる沖田君が阿武松部屋に入門することを皆さんに報告し挨拶とした。
楽しくも充実したパーティーもいよいよ締め。千葉氏教育長の植松氏の御発声で、三本締めをもって中締めとなった。