平成二十八年九月場所千秋楽打ち上げパーティー開催
平成二十八年九月二十五日、メイプルイン幕張において阿武松部屋九月場所千秋楽打ち上げパーティーが開催された。
今場所は、阿武咲関が終盤まで十両優勝に絡み、残念ながら優勝は逃したものの十一勝四敗と好成績を上げ、武政・末川・蘇が六勝一敗と好成績で、会場には多くの後援会やファンの方が駆けつけて下さった。
六時半大和富士の司会により開式した。まず主催の千葉後援会を代表して副会長熊倉一夫氏が挨拶に立ち、参集された方々に御礼を申し上げ、阿武咲関が十両優勝できなかったのは残念であったが、着実に力を付けており今後が楽しみであり、他の力士もどんどん上を目指して頑張ってほしいと激励した。続いて阿武松部屋名誉顧問宮本泰介習志野市長は、九月場所に全勝優勝した大関豪栄道が、インタビューで「親方とおかみさんの喜んで下さる顔が見たくて頑張った」と述べていたことに触れ、阿武松部屋の力士もはやく優勝できるような力を付けて、このような言葉をいえるようになってほしいと述べ挨拶とした。
次に衆議院議員富田茂之氏、日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、阿武咲関の恩師中泊道場監督小山内誠氏が挨拶に立ち、それぞれ力士諸君の十五日間の労をねぎらうとともに、阿武松部屋の発展を期待された。
続いて来賓紹介。阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏、衆議院議員小林鷹之氏代理藤原隆太氏、習志野市議会議員佐々木秀一氏、町田後援会代表小山修氏、中山大三郎事務所代表中山三佐子氏、関東相撲協議会副会長板倉利和氏、船橋スター相撲団代表深澤英治氏、葛飾白鳥道場監督佐久間幸一氏等が紹介された。
ここで九月場所の力士成績披露と、千葉後援会会長鈴木喜代秋氏よりご祝儀が贈呈された。
続いて阿武松親方が挨拶に立ち、ご参集頂いた皆様にあつく御礼申し上げた上で、「豪栄道関のこの度の優勝は、これまでの多くの批判を払拭する、まさに神がかったような快挙でした。プロの力士としては、このあきらめない継続する努力は学ばなければいけないと思います。阿夢露は今場所は負け越しましたが、今後もコツコツと努力を惜しまず精進すれば、必ず幕内に復帰すると思います。阿武咲は場所前の稽古場でも、少しずつ自分をコントロールできるようになり、好成績をおさめるのではないかと思っておりました。幕下は物足りない成績でしたが、今後しっかり鍛えこんでまいります。また小野川の断髪式には皆様に大変お世話になりありがとうございました。部屋一丸となって精進して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。」と述べた。
乾杯の御発声は荒木阿武松部屋名誉顧問。荒木氏は、「今回は若干ご参集の人数が少ないかに思えるが、阿武咲関が優勝していたらもっと多くの方々が駆けつけて下さったと思う。来場所は是非優勝目指して頑張ってほしい。」と述べ、高らかに杯を掲げた。
会食に移った会場では、用意されたご馳走を頂きながら、力士との交流を深めたり、相撲ファン同士があつく相撲談義をする光景があちこちで見られた。
お腹もようやく満たされ始めた頃、恒例になっているモントレックス社長清水貢氏が提供される高級腕時計争奪の、ジャンケンゲームとなった。阿武松部屋ホームページの「おかみさん日記」によれば、今回は親方や阿夢露関も欲しがっていたほどの逸品だったようで、ゲットしたのはなんと、会場であるメイプルイン幕張の社長松田孝氏であった。
引き続きビンゴゲームが篠原の元気の良い司会で行われた。今回の景品の中には、名古屋市の「イチビキ株式会社」から販売されている「益荒雄直伝ちゃんこ鍋のつゆ」(塩味・味噌味・醤油味)のセットもあり、おかみさんからユーモアを交えて紹介された。
ビンゴゲームが佳境に入った頃、国技館の警備を終えた不知火親方と小野川親方が登場。不知火親方は「まだまだ未熟者ではありますが、しっかりと阿武松親方を支え、相撲協会に貢献できるよう勉強していきたいと思います。」と決意を述べ、小野川親方は奥さんとともに断髪式の御礼を述べ、「夫婦で阿武松部屋、そして相撲協会の発展のために尽力してまいります。」と述べた。
そして両親方は、この日の打ち上げに参加していた、小野川親方の大道中学校の後輩にあたる、現在同校三年で、白鳥道場にもお世話になっている沖田麗司君を紹介し、沖田君は多少誘導尋問的ではあったが、「将来は阿武松部屋に入門し、関取を目指したい。」と照れながらも決意を述べた。
楽しいひとときは瞬く間に過ぎ、はや閉会の時間に。千葉後援会の木村龍次氏の御発声による関東一本締めをもって、阿武松部屋九月場所千秋楽打ち上げパーティーは滞りなく終了した。