小野川襲名披露パーティー

小野川襲名披露パーティー


断髪式に引き続き地下一階の大広間に会場を移し、小野川襲名披露パーティーが開催された。披露パーティーも吉田アナが軽妙な話術で司会進行を行った。

まず阿武松部屋東京後援会会長黒須弘道氏が挨拶に立ち、今日大道断髪式並びに小野川襲名披露パーティーに大勢の方々が参集して頂いたことに感謝の意を表し、小野川親方は皆様への感謝の気持ちを忘れず、しっかり親方としてすべきことを勉強精進し、不知火親方と二人で、阿武松親方をサポートし部屋を盛り上げていってほしいと述べた。

続いて来賓挨拶。まず阿武松部屋名誉顧問宮本泰介習志野市長は、習志野市は今人口が増えて発展しているが、このたび小野川親方の奥さんである知代さんが市民となっていただきありがたい。習志野市と阿武松部屋は常に共に歩みお互いを支え合って発展する良い関係にある。二人の若い親方が阿武松親方の脇をしっかりと固め、大いに盛り上がっていくことを期待するとエールを送った。

続いて衆議院議員富田茂之氏は、六年前の阿武松部屋を襲った激震を振り返り、それを乗り越えて二人目の若い親方を輩出するまでになったことは誠に感慨深い。二人は親方の苦労をしっかり理解し頑張ってほしいと述べた。

次ぎに貴乃花親方は、小野川親方はこんなに多くの方々に、公私ともの新たな門出を祝福していただいて本当に幸せだと思う。私も阿武松親方には日頃から大変お世話になっており、親方の弟分として今後も阿武松部屋、そして本日の主役である小野川親方をしっかり応援していきたいと述べた。

続いて来賓紹介、阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏、阿武松部屋千葉後援会会長鈴木喜代秋氏、同東京後援会会長黒須弘道氏、同名古屋後援会会長森下鉾二氏、同大阪後援会顧問西條利幸氏、同大阪後援会理事寺本正尚氏、同町田後援会代表小山修氏、公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、埼玉栄高校相撲部監督山田道紀氏、明治大学相撲部総監督小川清彦氏、葛飾白鳥相撲道場代表佐久間幸一氏、専修大学相撲部監督蒲田重勝氏、青森県中泊道場監督で阿武咲の恩師である小山内誠氏が紹介された。

続いて小野川親方の専修大学時代の恩師である大野孝弘氏が挨拶に立ち、先程来小野川親方のポヨヨンとした性格が話題になっているが、その責任の一端は私にある。しかし縁あって一緒になった知代さんはしっかりした素晴らしい女性で、良いおかみさんとして彼をサポートしてくれると思うので、小野川親方は二人心を合わせて阿武松親方を支え、三役力士、またそれ以上の力士を生むよう努力してほしいと述べた。

ここで整髪を終えた小野川親方が登場、舞台に上がると会場は万雷の拍手で包まれた。続いて阿武松親方が挨拶に立った。親方は「本日は大道断髪式並びに小野川襲名披露パーティーにこのように大勢の方々がお集まり頂き、心より感謝申し上げます。部屋を開いてから二十一年経ちますが、これまでの自分の財産は、多くの弟子達であるとともに、彼等を私のもとへ預けて下さった多くの監督・先生方であると思っています。大道改め小野川親方は本日を契機として、しっかりとした心配りと、どんな困難にも折れない強い心を持って、阿武松部屋に所属し、また貴乃花一門に所属する親方としての誇りを持って精進してほしい。皆様には、まだまだヒヨコではありますが、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。」と述べて挨拶とした。

ここで会場の雰囲気はがらりと変わり、吉田アナの演出で、結婚披露よろしく、小野川親方と知代さんが会場入り口から並んで登場、ゆっくりと会場を歩いて壇上にあがった。そして吉田アナから、知代さんが父松田雄一氏が剣道の先生であった影響で、志賀島小学校一年生から大学まで剣道に打ち込み四段の腕前であること、大学卒業後は医療事務の仕事をしていること、小野川親方との出会いは、平成二十四年の九州場所の稽古見学で、稽古終了後に親方と連絡先を交換し、場所後に食事をしたのがきっかけであること、そして平成二十六年十二月三十日に入籍したことなどが紹介された。

続いて知代さんにモントレックス株式会社清水貢社長より記念の腕時計が贈られ、千葉後援会の高山貴子さんより手渡された。
引き続き小野川親方の後輩、白鳥相撲道場の子供達が登壇し、二人に花束が贈呈され、代表して中学一年生の瀧本哲治君が、「これまで時々道場に来て稽古を付けて下さりありがとうございました。これからも稽古よろしくお願いします。お疲れ様でした。」とお祝いの言葉を述べた。

ここで小野川親方が知代さんと並んで挨拶に立ち、「本日は私の断髪式そして小野川襲名披露のために、このように多くの方がお集まり頂き心より御礼申し上げます。自分が幕内力士となり、このように小野川を襲名し親方となれたのも、阿武松親方・おかみさんはじめ、多くの方々のお陰であると心より感謝申し上げます。自分は阿武松部屋に入門できたことを本当に誇りに思います。今後は夫婦ともども、力を合わせて部屋発展のために頑張っていきたいと思います。」と述べた。

引き続き鏡開き。壇上に設えられた三つの樽酒の周りを関係者が囲み、司会の「ひのふのみ」のかけ声にあわせて槌が降ろされた。

続いて千葉後援会副会長の熊倉一夫氏の御発声で乾杯、会食に移り左右二箇所に用意され様々なご馳走を頂きながら、壇上で繰り広げられる余興に、会場は笑いや拍手・声援に包まれた。

まず落語家の桂文福師匠が河内音頭にのせて、小野川親方の現役時代から今日の断髪に至るまでの状況、さらに相撲界や阿武松部屋の昨今の状況まで、高らかに歌い上げた。

次ぎに白石まるみさんが、松田聖子の「青い珊瑚礁」を歌い、会場からのやんやの喝采を受けていた。

続いて阿武松親方のリクエストで、千賀浦親方(元隆三杉)が五木ひろしの「山河」を熱唱し、その伸びやかでみごとな声量に会場は魅了された。

続いて歌手の半田浩二さんが、親方とのエピソードを交えながら、済州エアポート・無頼に生きて・門出を歌い上げた。

またシンガーソングライターのユウ・サミイさんが、小野川親方がリクエストした、おかみさんが弟子達へ贈りたい賛歌と常々いっている「メッセージ」、阿武松親方の大好きな「フロンティア」を熱唱した。

盛り上がったパーティーもいよいよお開き。名古屋後援会会長森下鉾二氏の閉会の辞と三本締めによって、小野川襲名披露パーティーは終了した。

壇上に設えられた樽酒
パーティーの司会も吉田アナが軽妙な語りで進行する
挨拶をする阿武松部屋東京後援会会長黒須弘道氏
同じく阿武松部屋名誉顧問宮本泰介習志野市長
同じく衆議院議員富田茂之氏
同じく貴乃花一門総帥貴乃花親方
同じく小野川親方の専修大学時代の恩師大野孝弘氏
阿武松親方がお集まり頂いた皆様へご挨拶
壇上にあがる小野川親方夫妻
白鳥相撲道場の子供達から花束が贈呈された
一同を代表して瀧本哲治君がお祝いの言葉を贈る
千葉後援会高山貴子さんより知代さんに腕時計が贈られる。
小野川親方が皆様に感謝の気持ちを込めご挨拶
鏡開き
千葉後援会副会長熊倉一夫氏の御発声で乾杯
お馴染み桂文福師匠が河内音頭を熱唱
「青い珊瑚礁」を歌う白石まるみさん
千賀浦親方が「山河」を熱唱
熱唱する半田浩二さん

ユウ・サミイさんは「メッセージ」「フロンティア」を披露
締めの挨拶をされる名古屋後援会会長森下鉾二氏
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