益荒海断髪式遂行される

益荒海断髪式遂行される


小兵力士ながら十両関取として大相撲ファンを沸かせた益荒海の断髪式が、去る平成25年5月26日、メープルイン幕張において、5月場所阿武松部屋千秋楽打ち上げパーティーに先だって挙行された。

午後六時、詰めかけた大勢のファンに見守られ、会場のメインステージに設けられた断髪の席に益荒海が着席し、大和富士の司会で断髪式は開式された。
まず司会から本日益荒海断髪式に出席された多くの方々に御礼の言葉が述べられた後、益荒海のプロフィールが以下のように紹介された。

益荒海幸太(ますらうみこうた)、本名、黒澤幸太(くろさわこうた)、愛知県豊田市出身、24四歳。

中学時代は陸上部で砲丸投げの選手でした。

中学三年の時、今日お越しいただいております、筒井和明様に誘われて阿武松部屋の名古屋宿舎へ見学に来たのが、相撲を間近で見た初めての経験でした。

この時黒澤少年は、相撲には興味がありませんでしたが、親方は彼のふくらはぎに素質を見いだし、名古屋場所後の夏休みに習志野の部屋に体験入門に来るよう誘いました。一週間の予定の体験入門でしたが、暑さの中四股を踏み続けることがきつく感じられ、3日で家に戻っていきました。しかしその後、自分を試してみたいと思い、中学卒業後に入門ということになりましたのが、平成16年3月でした。

その時には当時の173㎝の新弟子検査の基準に身長が足らず、第2検査を受験して合格いたしました。

全くの相撲未経験者ではありましたが、運動神経の良さと思い切りの良さで、入門から7年目の平成23年3月場所で新十両に昇進いたしました。相撲未経験者の第2検査合格者では初の関取でした。

通算10場所十両をつとめ、最高位は平成23年9月場所の西十両5枚目でしたが、首の怪我により、この度引退させていただくことになりました。

続いて断髪の儀に移り、まず東京後援会長黒須弘道氏が益荒海の大銀杏にハサミを入れ、以下習志野市長宮本泰介氏、衆議院議員富田茂之氏、町田後援会代表小山修氏、習志野市教育長植松榮人氏、習志野市生涯学習部長早瀬登美雄氏、財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、東京都相撲連盟副会長板倉利和氏、専修大学相撲部監督蒲田重勝氏、野球解説者森繁和氏、東京後援会役員西本暁道氏等、後援会・相撲関係者の方々、そして知人友人、阿武松部屋力士が次々とハサミを入れ、最後に家族である父黒澤義勝氏、母黒澤理恵子さま、兄黒澤翔太氏がハサミを入れ、阿武松親方が止めバサミを入れ、髷を高々と掲げて断髪の儀は終了した。

引き続き親方からのご挨拶。親方は先ずこれまで益荒海を応援していただいたファンの方々に心からの御礼を申し上げ、「益荒海は体は小さいが幕内上位・三役になれる素質は充分にあり、大関・横綱と熱戦を繰り広げてくれることを夢見期待しましたが、力士の命である首の怪我が治らず、引退のやむなきに至りました。今後は第二の人生でしっかりと頑張ると思いますので、皆様方にはご指導ご鞭撻の程宜しくお願いします。」と述べた。

ここで益荒海は整髪のため一旦中座した。

打ち上げパーティーもたけなわの頃、整髪を済ませた黒澤氏が大きな歓声の中再び登場。黒澤氏は挨拶に立ち「相撲では念願の幕内、三役になることはできませんでしたが、第二の人生では三役を目指します。」とこれからの抱負を語った。

続いてご祝儀・花束の贈呈。千葉後援会黒須会長、千葉後援会熊倉氏からご祝儀が贈呈され、おかみさん・力士・後援会の方々から花束が贈呈され、益荒海の断髪式は滞りなく終了した。

断髪式前にご家族と
益荒海着席
司会は大和富士
まずは東京後援会長、黒須弘道氏がハサミを入れる
習志野市長、宮本泰介氏
衆議院議員、富田茂之氏
町田後援会代表、小山修氏
習志野市教育長、植松榮人氏
習志野市生涯学習部長、早瀬登美雄氏
財団法人日本相撲連盟専務理事、大野孝弘氏
東京都相撲連盟副会長、板倉利和氏
専修大学相撲部監督、蒲田重勝氏
野球解説者、森繁和氏
東京後援会役員、西本暁道氏
益荒海と相撲界をつないでくださった筒井和明氏
元幕張、福本孝史氏
大道関
丹蔵関
若荒雄関
平成16年3月入門同期の大瑠璃
仲間たちのねぎらいの言葉に思わず涙が
慶天海
阿光
父黒澤義勝氏
母黒澤理恵子さん
兄黒澤翔太氏
親方の止めバサミ
千葉後援会代表高山さんから花束贈呈
野川律子さんから花束贈呈
おかみさんから花束贈呈「がんばったね」
力士を代表して能登櫻から花束贈呈
親方は第二の人生でもしっかり頑張るようはなむけの言葉を贈った。
整髪して再び会場に戻った黒澤氏は、
第二の人生では三役を目指し頑張りたいと決意を述べた。
黒須東京後援会会長よりご祝儀を頂戴する黒澤氏
熊倉千葉後援会副会長よりご祝儀を頂戴する黒澤氏
外でお見送り。キッズ阿武松OB鈴木兄弟と。
益荒海の大銀杏
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