大瀬海断髪式
平成二十七年三月二十二日、三月場所の千秋楽打ち上げの前に、大阪市中央市場管理棟の大ホールで大瀬海の断髪式が行われ、大阪後援会の役員の方々をはじめ、九州、千葉、名古屋の各後援会からも多くの方々が駆けつけてくださり、約五十名の方々にはさみを入れていただいた。
断髪は後援会の方々、大瀬海の知人の方々、元大瑠璃の斎藤拓也氏、部屋の関取衆、不知火親方、大瀬海のいとこの上田緑様、叔父の西尾公男様、叔母の西尾三枝子様と続き、最後に阿武松親方がとめばさみを入れた。
引き続き慶天海とおかみさんからの花束贈呈の後、阿武松親方から、ご出席の皆様に、これまでの大瀬海に対する応援への御礼のご挨拶があった。
ここで大瀬海はいったん整髪のために中座し、再びスーツ姿で戻った安光氏は「阿武松親方から、心を配るということを学びました。これからの人生に生かしていきたいと思います」と親方への感謝の言葉を述べ、十七年間応援していただいた皆様へ心より御礼を申し上げて挨拶とした。
大瀬海はこの日の千秋楽をもって十七年の力士生活を終えたが、断髪式の三時間ほど前には、千秋楽の超満員の観客の前で、序二段の優勝決定戦を取り、まさに有終の美を飾ることができた。阿武松親方のあいさつでもそのことに触れられたが、大瀬海にとってこの千秋楽の一日は、いろいろな意味で一生の思い出になったことと思う。