令和二年正月場所打ち上げパーティー開催される
2020年1月27日、18時30分、令和初となる一月場所千秋楽打ち上げパーティーが開催された。
定刻、司会の若山から、阿武松親方と阿武咲関が少々遅れると報告され、開式が宣言された。今場所は、阿武咲関の好成績、勇磨の三段目全勝優勝、二本栁の序ノ口全勝優勝、また、多くの力士の活躍もあって、多くの方々が駆けつけてくださった。
まず主催の千葉後援会の熊倉副会長が挨拶に立ち、令和元年度の収支予算・決算が終了したことを報告したのち、今場所の活躍に祝福の言葉を述べた。「特に二本栁は、『巨人・大鵬・卵焼き』で人気を博していた元大鵬関のお孫さん、夢道鵬から勝ち星を得ての優勝、大変すばらしい内容で感服しました。新体制になって間もないですが、阿武咲関の勝ち越し、2名の優勝者を出し、現親方は何か持っていると確信しております。前親方の灯火がよりいっそう燃え上がることを期待しております。」と締めくくった。
次に、習志野市長・宮本泰介氏は新年の挨拶ののち、「令和初となる記念すべき場所で、すばらしいスタートを切れたことを心よりお祝い申し上げます。令和2年1月1日号の広報誌で、ここ阿武松部屋を紹介しております。表紙は阿武咲関です。4連敗で一時はどうなるかと心配しておりましたが、そんな思いを吹き飛ばさん勢いで、勝ち星を重ねてくれてうれしいです。出場者15名中、9名が勝ち越しと、すばらしい成績です。本年もがんばっていきましょう。」と激励した。
前同市長・荒木勇氏も駆けつけ、新しい門出にふさわしい内容であったと祝福し、ますますの発展と充実を願ってくださった。
衆議院議員・富田茂之氏は、阿武咲関の活躍をたたえ、「次の場所までは時間があります。大相撲解説の北の富士さんは、阿武咲関を思って出稽古を取り入れてはとおっしゃっていました。是非、強い力士たちと切磋琢磨し、より一層の力をつけてください。」と述べた。
次に来賓紹介に移り、千葉県議会議員・伊藤ひろし氏、習志野市議会議長・田中真太郎氏、習志野市議会議員・宮本博之氏、前日本相撲連盟専務理事・大野孝弘氏、東京都相撲連盟会長・板倉利和氏、明治大学相撲部総監督・小川清彦氏、町田後援会代表・小山修氏、習志野市教育委員会教育長・小熊隆氏、中山大三郎事務所代表・中山三佐子氏、船橋スター相撲団代表・深澤英治氏が紹介され、会場から大きな拍手が送られた。
続いて、阿武松親方の恩師、白鳥相撲道場の佐久間幸一氏から挨拶の言葉を賜った。「5月をめどに、葛飾を中心とした東京後援会の組織作りに専念しています。このご時世、葛飾でも町工場が減少していて、人を集めるのになかなか苦労しておりますが、阿武松健二のために、ひと肌脱ぎたいと思っておりますので、みなさま、ひとつ応援のほど、よろしくお願いいたします。」と述べ、ひときわ大きな拍手が送られた。
続いて千葉後援会からのご祝儀贈呈。会長鈴木喜代秋氏から親方・おかみさんはじめ、各力士、床山にご祝儀が贈呈された。また、優勝力士には、名古屋後援会、イチビキ株式会社、前親方・手島広生氏より、ご祝儀が贈呈された。
親方が協会の仕事で不在であったため、到着し次第、挨拶を行うことが告げられ、千葉後援会副会長・木村龍二氏の力強い御発声により乾杯、会食に移った。
順宴もたけなわというところで、両国国技館から中泊町長・濱舘豊光氏が駆けつけて下さり、挨拶の言葉をいただいた。「本日は、桟敷席から、阿武咲関のタオルを振りながら応援しておりました。青森でもNHKは放送されておりますので、おそらく町民もみな、力一杯応援していたと思います。豪栄道関にまわしを握られたときは、まずいなと思いましたが、力強い投げをうったときには、新生・阿武咲ともいうべく姿に歓喜しました。この千秋楽では、同郷の宝富士関も勝ち星をつかみとり、大変喜ばしい一日でした。これからも阿武咲関、阿武松部屋のご活躍を祈っております。」と述べ、阿武咲関とかたく握手を交わされた。
会食は終始明るい雰囲気で、あちらこちらで激励の声が上がり、勝ち負けにかかわらず、内容の濃いすばらしい初場所であったことを物語っていた。会食開始から30分後には、特製のちゃんこ鍋が売り切れ御免。「ちゃんこがなくなるなんて、久しぶりだ」と、力士たちもうれしそうだった。
会食の途中で、天王山の司会で恒例のビンゴ大会が始まった。モントレックス清水社長より高級時計、中泊町の後援会からねぶたの手ぬぐいを提供していただき、特賞として贈呈された。また、来場者の手土産に中泊町町長・濱館氏から郷土名産のリンゴが配られた。
ビンゴ大会の中盤、阿武松親方が会場に到着し、早速、会場にお越しいただいたみなさまへ感謝の意を述べ、挨拶に立った。
「ひとつ報告がありまして、7年間、ともに稽古に励んできた鳴海が場所前に引退いたしました。当人の強い希望により、地元青森の恩師の元で断髪式を行いました。今まで応援してくださったみなさまには、多大なるご指導・ご声援をいただきまして、誠にありがとうございました。本日、幕内では平幕の徳勝龍が優勝いたしました。33才の力士がこつこつと稽古を重ね、こうして優勝したということは、力士にとっては大変な励みとなります。阿武咲関が4連敗スタートから、本日、豪栄道関から白星を得て、9勝となって終えました。来場所からは幕内上位に戻りますので、存分に暴れてほしいと思っております。幕下は若山が4勝3敗で何とか勝ち越しまして、三段目では勇磨が、序ノ口では日本栁が優勝することができました。大阪場所までまだ時間がありますので、力士は稽古に、私は指導に精進してまいります。みなさま応援お願いいたします。」と述べた。
親方の挨拶の後には、千葉工業大学理事長・瀬戸熊修氏からも激励の言葉を賜り、会場は大いに盛り上がった。
最後は、習志野市教育委員会教育長・小熊隆氏が挨拶に立ち、「こうして大勢の人が応援に駆けつけてくださって、大変うれしく思います。力士のすばらしい取組や、阿武咲関の千秋楽の活躍から、力をそして夢をもらいました。習志野の教育もこれにあやかって、発展させていきたいと思います。」と述べ、三本締めをもって中締めとなった。