平成二十七年一月場所 阿武松部屋打ち上げパーティー開催される
平成二十七年一月二十五日千秋楽後、阿武松部屋一月場所打ち上げパーティーが、メイプルイン幕張において開催された。
今場所は十七名中十一名が勝ち越したこともあって多くの方々が来場し、中でも千秋楽にみごと勝ち越しを決めた阿武咲関を激励しようと、青森県の中泊町から小野町長はじめ多くの方々が駆けつけてくださり、会場は熱気に包まれた。
まず主催した千葉後援会副会長熊倉一夫氏が挨拶に立ち、鈴木会長からの「皆さんによろしく」との伝言を披露し、ご参集の皆様、更に各役員の皆様のお陰で、盛大に打ち上げパーティーを開催できたことを感謝し、今後更に阿武松部屋を支援していただきたいと述べた。
次に阿武松部屋後援会顧問習志野市長宮本泰介氏からは、十一名が勝ち越したのは素晴らしいが、勝ち負け数では七十一勝七十二敗で負け数が多かったので、けっして油断することはく精進してほしいと、辛口の激励があった。続いて中泊町長小野俊逸氏が挨拶に立ち、阿武咲関の地元から二十名が応援に駆けつけたことを紹介し、現役時代から真面目に精進する親方を信頼し、阿武咲関を預けたかいがあったと、ユーモアを交えつつ感謝の意を表された。
次に衆議院議員富田茂之氏は、最近行った台湾で、十年国会議員を務められたお年寄りの女性と相撲談義となり、大いに話が弾んだことを紹介しつつ、外国からも注目されていることを誇りに思ってしっかり精進してほしいと激励された。また衆議院議員小林鷹之氏は、十五日の間集中力をもって闘った力士達に敬意を表すとし、今場所三十三回優勝の記録を作った白鵬を越える力士が出ることを是非とも期待したいと述べた。
ここで来賓の方々が紹介され、続いて千葉後援会からご祝儀が贈呈された。
引き続き阿武松親方が挨拶に立った。親方はまず遠方から応援に駆けつけてくださった中泊の皆様に御礼を申し上げ、各力士の今場所を総括し、阿夢露は一場所で幕内復帰を決めたのは日頃の精進のたまものと評価し、大道はまだまだ老けるのは早く、右四つの型に磨きをかけて幕内に復帰せよと叱咤し、阿武咲はこれからが大事であり、相撲界一厳しい稽古をして更に上を目指すよう促し、慶天海は負け越したが精神の相撲を取った、更に鍛えて必ず十両に復帰せよと激励し、以下の力士達は勝負師としての気持ちが足りないので、しっかり鍛え直すと、今後の決意を述べた。最後に一月三十一日の不知火親方の断髪式を宜しくお願いします、と述べて挨拶とした。また挨拶の後親方から、今年七月に阿武松部屋に入門予定の、埼玉栄高校三年相撲部の光内洸太(こうた)君が紹介された。
続いて乾杯。御発声は阿武松部屋後援会名誉顧問前習志野市長荒木勇氏。氏は今回の打ち上げパーティーには、素晴らしい方々が大勢ご参集くださって、阿武松部屋が着々と充実発展していることを実感するとし、今後ますます発展することを期待すると述べて、高らかに乾杯した。
会場では力士達がお酌をしたり、チャンコを運んだりと、駆けつけてくださった皆様に真心のおもてなしをしつつ、激励を受けたり、今場所の感想や近況を聞かれたり、あちこちでファンと交流する姿が見られた。
宴もたけなわというところでNHKの厚井(こうい)大樹アナが登場挨拶に立ち、昨年の阿武松部屋の全力士の勝率が、春日の部屋に次いで二位であったことを紹介、今場所で特に記憶に残った相撲は阿武咲関と輝関の一戦で、是非幕内での熱戦を見てみたいと述べ、地元故についひいき目で見てしまうが、アナウンサーとして自戒しつつ、しっかり応援していきたいと述べた。
続いて相撲協会の仕事で遅れて来た不知火親方が挨拶に立ち、「お陰様で親方として相撲協会に残ることができました。まだまだ半人前ですので、一所懸命勉強して協会や部屋に少しでも貢献していきたい」と決意を述べ、三十一日の断髪式へのご協力をお願いして挨拶とした。
その後恒例のジャンケン大会やビンゴゲームでも大いに盛り上がり、最後に広瀬博氏の御発声で三本締めをもってパーティーは終了した。