平成二十八年五月場所 阿武松部屋打ち上げパーティー開催される
さる五月二十二日、阿武松部屋五月場所千秋楽打ち上げパーティーが、メイプルイン幕張において開催された。
今場所の阿武松勢の成績は、阿武咲が七戦全勝、惜しくも優勝決定戦で敗れたが来場所の十両復帰を決め、篠原・鳴海・勇磨・滝口・武政の計六人が勝ち越し、阿夢露関は初日にケガをして休場したが、七日目に再出場して貴重な三勝を挙げ、結局三勝八敗四休の成績、その他慶天海・大和富士・鐵雄山・光内・阿光・千田の七名が負け越し、末川はみごと再出世をはたし、若山・天津・蘇の三人が休場であった。
多少低調気味の成績にもかかわらず、会場には多くの後援会やファンの方が駆けつけて下さった。
今回は東京後援会の主催で行われ、六時半東京後援会の小杉武志氏の司会により開式が宣言された。引き続き東京後援会長黒須弘道氏が挨拶に立ち、まず多くの参加者に感謝の意を表し、今場所の成績を振り返り、阿武咲が優勝決定戦で敗れたのに象徴されるように、全体的にやや低調であったが、末川の復帰は誠に喜ばしく、ケガをしている他の力士も復帰すれば、部屋も充実してくると思うので頑張って欲しいとのべた。
続いて阿武松部屋名誉顧問宮本泰介習志野市長は、習志野市もいよいよ十七万人を越え発展しているが、阿武松部屋の存在もその活気に一役買って頂いている。今場所は少し低調気味であったが、こういう時こそしっかり応援していきましょうと、会場の方々に訴えた。
次に衆議院議員富田茂之氏は、阿夢露関がケガをしながらも復帰して三勝をあげたことは素晴らしいとのべ、また尾車親方との懇親の場で、同親方が阿武咲は幕内の上位で活躍できる力士であるとのべたことを紹介し、今後も阿武松部屋応援団の一人として応援していきたいとのべた。
最後に日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏は、力士諸君の十五日間の労をねぎらうとともに、新たに入門した力士がどんどん上にあがっていくことで、部屋全体を盛り上げて欲しいとのべ、また、かつての教え子である大道が、小野川を襲名できたことは喜ばしいことであり、断髪式にはよろしくお願いしたいとのべ挨拶とされた。
引き続き来賓紹介。阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏、衆議院議員小林鷹之氏代理藤原隆太氏、習志野市議会議員宮本博之氏、習志野市議会議員佐々木秀一氏、町田後援会代表小山修氏、阿武咲の出身地青森県中泊町後援会役員武内宏人氏、個性心理学研究所所長弦本将裕氏、故中山大三郎氏夫人中山三佐子さん、女優白石まるみさんが紹介された。
続いて親方挨拶。まず本パーティーを主催された東京後援会黒須会長ならびに役員の方々に御礼を申し上げ、地元千葉後援会の皆様、また本日お集まり頂いた皆様に御礼を申し上げた。そして本場所を総括し、「阿夢露はケガをしたが三勝できたことは評価でき、来場所以降三役を目指して精進してほしい。阿武咲は強い相手ではあったが、ここ一番で優勝できなかったのは何かが足りないと自覚しなければならない。それ以外の幕下陣は壁にぶつかっている感じであるが、こうゆう時こそ努力を続けられるか真価が問われる。二人の新弟子はどんどん上にあがれるようしっかり指導していきたい。今場所は稀勢の里が白鵬という絶対的牙城を崩すことができず、白鵬が全勝優勝をはたしたが、この強い横綱がいる内に、彼を脅かすような力士を育てたいと思う。最後になりましたが、来る六月四日の大道改め小野川の断髪式を宜しくお願いします。」とのべた。
引き続き東京後援会黒須会長、千葉後援会鈴木会長から、親方、おかみさん、各力士、床山にご祝儀が贈呈された。また中泊後援会から親方と阿武咲にご祝儀が贈呈された。
続いて阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏の御発声により乾杯。その後会食に移った。会場ではそこここで力士を囲んで歓談する光景が見られた。
宴もたけなわというところで、優勝パレードの警備に当たっていた不知火親方と小野川親方が入場。不知火親方は本日のパーティーを盛り上げて下さった皆様に、心からの御礼を申し上げ、まだまだ未熟ではありますが、しっかり勉強して相撲協会・阿武松部屋のために頑張っていきたいとのべた。小野川親方は皆様に御礼を申し上げ、六月四日に断髪式、小野川襲名、結婚のご報告を致しますので、よろしくお願い申し上げますとのべた。
引き続き恒例のジャンケンゲーム。今回もモントレックス社長清水貢氏が提供される、高級腕時計争奪ジャンケン大会が行われ、阿夢露関とのジャンケンを勝ち抜いた幸運な女性がみごと手にした。その後篠原の司会でビンゴゲームが行われ、多くの景品が配られた。
楽しいパーティーもいよいよお開き。東京後援会副会長の三谷直司氏の御発声により、三本締めをもって中締めとなった。