平成二十七年五月場所 阿武松部屋打ち上げパーティー開催される
能登櫻の断髪式に引き続き、一階の会場に場所を移し、五月場所阿武松部屋千秋楽打ち上げパーティーが開催された。
主催は東京後援会で、司会は同後援会の小杉武志氏にバトンタッチ。まず東京後援会黒須会長が挨拶に立ち、皆様のお陰にて能登櫻断髪式に引き続き、盛大に打ち上げパーティーが開催できたことを感謝した上で、今場所の力士の成績に触れ、二関取が勝ち越したのがせめてもの救いだが、全体的にふがいない成績であったことはまことに残念で、もっともっと稽古量を増やし、気魄をもって来場所に臨んでほしいと叱咤した。
続いて来賓祝辞。まず宮本習志野市長は、土俵開き20周年の祝意を示されるとともに、照ノ富士の劇的な優勝に触れ、兄弟子の日馬富士の援護はみごとで、将来阿武松部屋においても、このような兄弟弟子の劇的なうるわしい姿を見せてほしい、と述べた。
次に衆議院議員小林鷹之氏は、まず断髪した能登櫻に、先ほど見せた涙に込められた思いを、第二の人生に活かしてほしいと述べ、今場所幕内ではじめて勝ち越した阿夢露関には、是非とも三役を目指し頑張ってほしいと激励し、力士諸君の今場所の労をねぎらって祝辞とした。
引き続き来賓の方々が紹介された後、ご祝儀贈呈。東京後援会黒須会長、千葉後援会熊倉副会長から、親方、おかみさん、各力士、床雄にご祝儀が贈られ、また勝ち越し力士には勝ち越し賞が贈呈された。
ここで親方が挨拶に立った。親方はまず部屋開き20周年に触れ、二十年間部屋を育ててくださった皆様方に深く感謝をし、「部屋を起こした時には関取を生むことができるのか正直不安でしたが、皆様方のご支援によりお陰様でこれまで九名の関取を育てることができました。今場所は全体的に全くふがいない成績でしたが、その責任は私にあります。今後は優勝に絡めるような力士が出るように、しっかり指導していきたいと思います。」と決意を述べた。
続いて荒木名誉顧問の御発声で乾杯、荒木氏は、部屋開きから二十年阿武松部屋とお付き合いをしてきたが、いろいろな思い出があり感慨無量である。昨今は相撲人気が復活してきたが、阿武松部屋も乗り遅れないように頑張ってほしいと述べ、高らかに乾杯した。
会食に移った会場では、相撲人気復活を反映してか、若い女性ファンの姿が多く見られ、力士達と記念撮影する姿も見られた。
余興ではお馴染み桂文福師匠が、河内音頭に載せて、能登櫻断髪のこと、今場所の阿武松部屋力士の成績のこと、相撲人気復活のこと、等々を軽妙に歌い上げ、会場は大いに盛り上がった。
盛り上がったところで元能登櫻島和也氏が、整髪背広姿で登場、「先ほどは断髪式を盛大に行っていただきありがとうございました。未熟者ですが、親方はじめ多くの方々にいただいた教訓を活かし、これからの人生をしっかり歩んで参ります。」と述べ、得意の相撲甚句に載せて感謝の気持ちを披露した。
「ハァー感謝感謝の断髪式よ、ハァードスコイドスコイ、ハァーふるさと離れて十一年、厳しい稽古を耐え忍び、立派な四股名をいただいて、多くの方に支えられ、これにてついに引退と、本日ありがたいこの式で、最初で最後の大銀杏、今までささえていただいた、親方・おかみさん・力士たち、本日おいでの皆様と、そして父さん母さんに、心より感謝をよ、ハァー申し上げますよ、ハァードスコイドスコイ」
ハリのある声で感謝の気持ちを歌い上げた島氏に、会場から「ご苦労様でした。頑張れよ」との声があがった。続いて島氏へのご祝儀が披露され贈呈された。
ここで相撲協会の仕事を終えて会場に駆けつけた不知火親方が挨拶に立ち、先の断髪式にご参加下さった方々に改めて感謝の意を表し、本日沢山の方々が駆けつけて下さり盛会となったことに心より感謝をして挨拶とした。
続いてお馴染みとなった篠原の司会で、恒例のビンゴゲームが行われた。途中これも恒例の株式会社モントレックスの清水社長が提供される高級腕時計の、争奪ジャンケンゲームが行われ、吉本芸人の「なめたらいかんぜよまり」さんがみごとゲットした。
またプロレスラー天龍源一郎氏が会場に駆けつけ、マイクを持って挨拶されると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
大いに盛り上がった打ち上げパーティーもいよいよお開き。東京後援会の三谷直司氏の締めのご挨拶と、三本締めをもって中締めとなった。